12.12.2008

時代の変化の兆し

1929年の大恐慌以来の大型景気後退、金融リセッションに入る世界。

100年に一度と言われる景気の悪化はこの後、どんな世界観をもたらすのだろう?

経済アナリストが自説が的中と豪語して止まない。

しかしながら、それが、どうしたと言うのだろうか?

アメリカの借金型経済、紙芝居資本主義を中心とする経済システムと各国で寓集化した民主主義の終焉の次に来るシステムやイデオロギーに興味や関心、理想の構築に時間を割くべきでないだろうか?

グリードキャピタリズムとフーリッシュデモクラシー。

人類の英知を絞り、ベストでないがべターなイズムが資本主義と民主主義だった。

それも、機能不全とシステムダウン気味だ。

人間の欲望と不公平感、コンプレインがアンバランスを生む。

が、今更、共産主義の再来もありえない。

紙の上の理論も人心や空腹、貧富格差を埋めれない。

かといって、一足飛びにパラダイムシフトがマジカルに起きるとも思えない。

世界の恐慌前夜に浮かぶあだ花の日本は海図や羅針盤を持たず、風向きにのみ帆を張る。

2012年に精神世界やオカルトでアセッションがおき人類が意識上昇するという。

なんだか、マジに聞こえるのは精神錯乱なのか?

地球温暖化、環境破壊、人口爆発、テロリズム、地域紛争、核拡散、金融危機、加工型自由主義貿易の終焉、人心の荒廃、民族対立、帝国主義の復活、パンデミック、世界大戦の火種、オゾン破壊、絶滅品種の増加、民族主義、各国の政治の腐敗・・・・・・・・・

何が、解決し何をどこへ導くべきか?

スピリチュアリズムに安っぽく語られ、幼稚なセンチメンタリズムが力をもつ時代に。

この混迷を極める同時代に人種、民族を問わず、生きることに苦しみを覚えているのは誰もが同じだろう。

70億近くの人口を抱える地球に扶養力は限界にある。

宇宙から地球を神の視点で見たときどんなに見えるだろう。

人間は地球にとって害虫かそれとも喜ぶべき生命体か?

もし善意で考え喜ぶべき生命体であるとするならば、これほどの環境を犠牲にして飲み食いして暮らす
先進国を中心とした、ホモサピエンスはどう振舞うべきなのか?

例えば、300年前の日本と今の日本を比較したら、日本で庶民的生活を営んでも充分、生きてくに困らない大富豪である。

年収設定にもよるが、住宅、車、地下鉄、携帯電話、コンビニ、マスメディア、などに囲まれた生活。

満足感は満たされず。

俺が神なら、ARE YOU SATISFY? と尋ねたくなる。

人間の欲望が進化を生み発展を促すので一概に欲望がいけないとは言えない。

だが、強欲、無節操、資本主義の名のもとの際限なき金儲けは如何なものだろうか?

人は金儲けの為に生まれてきたのだろうか?

人間の根源。そして、人はどこから来て、どこへ行くのか?

哲学者じゃなくとも皆、切実に感じていると思う。

人は時代の激流の中で、無力感を感じ、言葉をなくし、マスメディアの論調に呑まれ、うつむく。

第44代アメリカ大統領、バラク オバマのスピーチを読む限り、希望的で善意の人に思える。

しかし、彼のみや周辺のブレーンだけでこの大型ハリケーンの経済状況を乗り切れるとは思えない。

オバマが悪いのでなく、この経済危機がでか過ぎるのだ。

リアリズムに根付きまた、希望的未来予想図を描くために学者、アナリスト、文化人、知識人だけでなく人類全体の幸福の追求を考えるためにも、感じるレベル、考えるレベルも含めて全員で答えを出す時期で無いだろうか?

地球外知的生命体の侵略攻撃が無くとも、人類は大げさに言えば絶滅や自己崩壊を起こすかもしれない。

人口が100億を突破して食糧危機が起こり、エネルギーの争奪戦が繰り広げられ、再び歴史は後退する可能性もある。

俗に、人は心の豊かさが大切と言われる。

もしかしたら、そんな簡単な言葉に答えやヒントがあるかもしれない。

BLUE PLANET 青い地球。

世界的混迷の度を増す地球に生きる同時代人、一人の日本人として傍観者でなく行動者として生きてゆきたいと思う。