12.23.2009

2010年へ向けての総括

アメリカ帝国の統治能力が急速に低下している。
ドルへゲモニーの神通力の低下である。
2000年以降2006年までの住宅バブルの崩壊とデリバティブの8京円に及ぶ損失が処理できない。
先進国の国債発行における財政出動による下支えも来年初頭に切れる。
世界はアメリカ離れをもくろんでいる。
中国の米国債切り売り、人民元の切り上げ方向、でドルの信任低下は避けられない。
BRICS諸国は協調して反米路線を明確にしてゆく。

EUの然り。日本は隷属的に追従をするだろが、少しずつアジアへとシフトしてゆく。そのたびにアメリカに恫喝されその時の総理大臣はビビるだろうが・・・

アメリカも最終的には大きな歴史の栄枯盛衰の法則に当てはまるだろう。

その移行期において混乱や不況の拡大が起こり100年前の恐慌より賢くなって処理するのかもしくは大混乱が起きて世界経済が
壊滅するのかは来年、再来年の近未来の話である。

アメリカの没落はモラルの低下や実物経済をないがしろにして金融に名を借りて、詐欺詐術に自ら陥ったことが主因である。

また、アメリカ国内の貧富の差も矛盾拡大の原因であり富者がいやらしく自前の財産補強に終始してマジョリティたる国民が放置されたことに過剰に演出されたアメリカンドリームが幕を引く事になった。

来年から面白い時代に突入する。
知識武装を強化して考え抜き、自分の哲学で生きる時代の本格的な時代突入である。
情報収集と分析、仮説と検証を繰り返しながら、時代解釈をして生きる。
これを主にしていけばある日突然の大変化も想定内の事項として処理できる。

希望としては早く拝金主義の世の中が終わり、ダイナミズムある共生社会への移行を民主主義の拡大で急ぐべきである。

強烈な国際社会の人間関係、国家関係の中で時間は掛かるがその方向にしか人類の未来は無いと断言できる。