6.23.2010

Tamara de Lempicka

兵庫県立美術館でレンピッカ展を見学してきた。絵画の知識はゼロだが、素人目で見ても強烈な迫力のある作品群であった。ニューヨークというタイトルの絵画とその素描があった。デッサンの段階で極めて細かく描きこまれたビルは完成した技術に裏打ちされたものと確信できた。
また、本を読む赤毛の女という作品は躍動感に溢れ、立体的でもあり、俺には動き出すんじゃないかと思えるぐらいの迫力があった。ある種の生命観というか、怒りの混じった狂気と言うか肉厚な力量を感じる。
そしてこの作者が女優並みの美貌を持つ画家であることも興味深い。
写真はレンピッカの画集を買ったものである。
有名な作品、緑の服の女である。
ムンク展の時にも強烈に感じたが、本物は相手を圧倒し黙らせる力がある。
本当に感動した。
力強い画風、大胆且つ鮮明な色使い、そして光と影の部分の明確なグラデーション。
素晴らしいという言葉に尽きる。