7.31.2010

Edge or Power in the Hole.

幾つもの違和感を飲み込むことでたどり着く感覚がある。
上昇してゆく感覚を得たくて犠牲を払う事で勝ち得る理解がある。
洗練されたものに触れることで気付かされる価値観がある。
乗り越えた壁がかなり通り過ぎると小さく見える場面がある。
流れる景色の先に零れ落ちる哀れな情念がある。
無視できない拘りに苦悩しながらも前進して行く、そして絶対に上昇してやるという意地に似た自分が唯一の武器である。
いつまでも若くはない。しかしまだ、老いちゃいない。
自分の芯まで熱くなるような感覚を生きている間に得たいだけだ。
無表情な時間が季節を少しずつ変えながら移ろう。
自分から捨てたこと、忘れてしまったこともある。
求めたことと引き換えに握りしめた拳がある。
渦のなかでもがいているような30代だった。
20代の重厚な虚無とは違う、重力のキツイ渦だ。
そして、渦の中心に俺はいる。