8.12.2010

刑法39条と隷属的な人々

日本の法律では刑法39条に『心神喪失者の行為は罰しない』と定められている。
心神喪失者はどんな罪を犯しても不起訴、無罪の対象になるということだ。
また、心神耕弱者は罪は軽減される。

犯罪者の刑罰は規定は難しい側面がある。
犯罪は、社会的要因、経済的要因、環境、資質、などが絡み合い犯罪に至ることが多い。

納得いかない判決や起訴が溢れているこの現代社会の中で、心神喪失、心神耕弱の絶対基準は本当に正しいのか?

また、犯罪者は社会的適合能力の欠如により、仕事が続かない、人間関係が構築できないなどにより、要は意志の弱さにより法律の外に陥る。

はっきりしたいことは、判断能力がありながら、本人の甘えや怠慢などを理由のすり替えで巧妙に罪から逃れる人がいるし、また、罪からの逃走を幇助する輩がいるという現実である。

この世の中では、言語能力を練磨し、知性や知識を磨き、頭脳を鋭敏にしておかないとある日突然不利な立場に陥ることがあるということだ。

日本国は正直でストレ-トなメッセ-ジをアナウンスすべきである。

国民は頭脳を磨き、強固な意志を保持して本人の人生の自由ににおいて健全に生きるべきであると。

昔、エジプト文明展に行ったことがある。
そこでは、支配層と奴隷の関係の中で巨大な文明が気付かれた事実に気付いた。
法律や神学、医学に従事する知的エリ-トが支配層にいて、無知なものは奴隷として隷属する立場にあるという事実。

現代社会では、一般人でも知識の入手は容易である。
しかし、本当の情報や知性は昔よりも判断が困難かもしれない。
ガセネタ、印象操作、洗脳術、偏向報道、情報遮断、マインドコントロ-ル、集団催眠などのメソッドが充実している。

頭脳明晰を目指すには、圧倒的な知識量を得るためには多種多様なジャンルの文章を読み込み情報に敏感になり、判断力を鍛え、本質と見抜く思考方法を獲得しない限り、偽情報の濁流に飲み込まれる。

自己効力感を獲得し、幅広い知識を獲得する。
セルフトークの中で本質思考を練磨する。

生きている時代の中で自分の頭脳を酷使して深く強い自分の言葉を構築して文脈を得る。
その中で、脳を支配されること無く優位に立つ。
隷属を望む無自覚な奴隷のなることを望む民衆か、牙を持つために言葉を磨く狼になるかは自己選択の刹那の連続の中で生きるしかない。