8.03.2010

Japan life in picture.

白昼の灼熱に覚える疲労感が夜の生ぬるい風にさらされているといつもの音楽が虚無な気持ちにさせる。
感覚を最大限に冴えさせて生きることに集中すると都会の無表情な規律や鉛のような沈黙に呼吸困難になる。

タバコがまずくて眠れない夜には少しだけビールをあおる。
行き止まりの壁のような夜の闇に。
語ることが全て無意味に思えてくる。
言葉が意味を無くしてゆく。

生きるエネルギーを綺麗な形で奪う。
ピアノの旋律に似た上品な静寂性だ。

まんまと引っ掛かる哀れな人々。
品のある犯罪に似た媚薬。
虚構の中の真実と現実の中の虚無感が美しく交錯する。

優秀な悲劇が、饒舌な喜劇に勝る。
退屈な日常の連続性の中で確実にドラマが失われモノクロームの写真になる。