12.20.2008

BURRN!

BURRN!の2003.2004.2006年のメタリカの特集記事を読んだ。
過去のメタリカのインタビューで感じたことは、以前加入のべーシスト、ロバート トゥルージロの存在がメタリカにとって絶大な安心感や落ち着き、安定感を生み、メンバーの調和を促す役目を果たしているということだ。
長年メタリカとうい強烈なバンドをやっていると、解散の危機、メンバー同士の不調和、意見の相違などを経験しぶつかり合うということだ。
そして、今回、9月のリリースDEATH MAGNETICでは完全なるメタリカサウンドの復活を見事に納め、アメリカ人バンドの底知れぬエネルギーと爆発力を感じずにいられない。
今のアメリカのROCKMUSICのトレンドやWAVEなど気にせず、全く自分の好きなスタイルを追求し堂々たるセールス記録をミゥージックシーンにダイナマイトを投げかけるジェームスやラ-ズ、カークはメタルテロリストでありメタルマフィアである。
特にジェームスとラ-ズは常に対立関係にあり競争の中で己の雄雄しさを威嚇し合いながら激しくぶつかるな中で彼らの音楽性や暴力性的リズムを構築してきた感がある。
エネルギーのぶつかり合い。
なんと素晴らしい関係だ。
爆発するほどの情熱がメタリカたる所以であり、今では力をコントロールして共に音楽を作り上げるベクトルに向いている。
罵詈雑言のなかでも本音とを吐露し胸襟を開きあう中だからこそ今のメタリカがあると思う。
スラッシュメタルの王者として、ハードメタルのKINGとして、他者からのリスペクトと勝ち得それでも自分らしさを追求し尚、進化を遂げるメタリカは現代のバンドが束になって立ち向かおうとも超えられない存在である。
本音を出す、客に迎合しない、時代に合わせないメタリカらしい音楽スタイルは形を変えながらも強く熱くそして激しく存在している。
ローリングストーンズ的な音楽なら60を超えても出来るかもしれない。
しかしメタリカ的ドラミングも激しいダウンストロークによるギタースタイルも複雑で曲の中に別の曲があるようなギターソロも重低音フィンガーピッキングのベーススタイルもいつ彼らの肉体的限界、体力的終了点が来るかわからない。
実際、今回のアルバムも70分を超える大作であり、12曲に使われるギターリフの数たるや膨大で編曲というか、リズム、スピードの上下の激しさはすごいと言う言葉では足りないぐらいすごい。
彼らはバラードも作れるが、やはりUPBEATで重厚な音楽が生理にあうのだろう。
日本のインタビューアーが前作のST,ANGERを表現するのにブルドーザーが100キロ以上のスピードで通り過ぎるかのようと言っていたがピタリである。
また、今回の作品は俺的には完全なる戦争の中での激しい銃撃戦アルバムであり、完全武装した戦車が民間人に住む街を交通ルールを無視して暴れ狂うかのようである。
まさに鉄工所で金属音がひしめき合うようでもある。
こんなに人間的重厚さを出せるもんかという感嘆がこぼれる。
コンピューター処理を嫌い、生音源を重視するメタリカのスタイルはまさに本物志向でもある。
おもしろい奴らだ。