4.21.2009

矢吹 丈

漫画「あしたのジョー」は面白い。
矢吹 丈のキャラクターに魅力を感じる。
ジョーは野性味溢れる強気な男であるが、勝負に対して冷静な面もあり、直感力もある。
試合中に幾つもの戦略を編み出し、当意即妙に臨機応変に戦いを繰り広げる。

やはり意識の中で勝つ事を大前提に生きている面が勝負強さであると思う。
仕事も人生もある意味、闘いである。

その闘いの中で常に人生の勝つべき相手は自分自身であり、手強くもある。

外国の調査で世界の年間の自殺者は100万人いるらしい。
自殺者のタイプは無職者、うつ患者、精神疾患を患う者などである。

野性味溢れる熱血タイプの矢吹丈とは無縁の話だが、究極と究極のバランスの中にヒントがあると思う。

生きる力、活きるパワーは魂の奥底から湧き上がる情念であり、野性である。
現代文明の利便性の中で人間の本能は退化し、やり場の無いエネルギーが権威や立場ある人でさえ矮小な性犯罪に暴走する。

活きる目標を喪失し、減退傾向のエネルギーが吹き溜まりの中で音もなく色もなく息絶えるようだ。

生きることは攻めること。
しかし、攻める対象を明確に持てずにいると、衰退、消失、減退、腐敗化してゆく。

個々人の目標が全体の躍動を生むと考えると自分の行動や発言が強いベクトルとなり大きな炎の一躍を担うと信じたい。

矢吹丈は昭和の時代の漫画であるが、今でも現代社会に失われた情熱、野性、活きる喜びのヒントがある。

答えでない、ヒントである。
答えは自分で作る。

矢吹丈は本当に面白い奴だ。