7.15.2009

読書雑記。

「お金を稼ぐ読書術」 米国公認会計士 午堂登紀雄氏

読書ほど安全確実な自己投資法はないと本の帯に書いてあったのでタイトルが泥臭いがどんな本かなと思い購入した。
自分の読書法と近くまた、有益な考えがあった所を列挙する。
・本に答えは書かれていない。
・鞄の中に本を複数忍ばせておく。
・自宅を書店化する。
・書くことでアウトプットの精度を高める。
などである。
「仕事運が強くなる50の小さな習慣術」 中谷彰宏氏の本で毎日、読む、書く、会うを実践しようとか勉強法を勉強しよう、本を読む力より、本を持ち歩く力をつけようなどが今日読んだ本で互いにリンケージしていて面白かった。
「なぜ、仕事ができる人は、「効率」を無視するのか?」 夏川賀央氏
効率のみを追いかけるのでなく一見、無駄の中に色んな発想や苦労の中から出るアイデアを大切にすると言う本である。
・ムダを生かす想定外のアイデアを生む。回り道がアイデアの宝庫になると言った、いかにも人間らしい内容で面白い。効率のみの追求、現実思考、証拠主義に凝り固まる中で時にはこんな考えを積極的に取り入れる事の効用も在りそうだ。
「これからの知識社会で何が起こるか」 田坂広志氏
知識社会、ナレッジソサエティの到来が叫ばれて久しい。しかし、知識は今現代の時間のスピードでは直に陳腐化、旧態化する。
活かせる知識、知恵、や知の創出、言語化できない事象の知識、知恵化が出来て言霊化して伝達できる事が知識人として重要になる。
新しいビジネスモデルの構築、単発なプランから複眼的なプランへの移行。
「ドラッガーの遺言」 P.Fドラッガー 訳 窪田恭子氏 の本の中でドラッガーが従来の世界とは全く異なった世界がいまの私たちの眼前に登場しつつある。
今後30年間続くこの転換期は非常に困難で苦しい時期となるだろうと述べている。
知識社会の到来はドラッガーの述べる所であるが、その中でグローバリゼーションに唯一完全な形で成功したものは情報であり、IT革命が世界に及ぼす今後の影響力は中国の民主化などに影響を与え大きな波となり世界を変革してゆく。
社会生態学者、経営学者、そして、哲学者とも言えるドラッガーは、新しい時代として、"a new era"―すなわち「新しい時代」に私たちは生きています。それは経済的に言えば「金融を基盤とした世界経済」から「情報を基盤とした世界経済」への移行と言う定義をしている。
そして、今の発想では予測できない常識や知識のパラダイムへの移行を予感させるものであり、大きな時代の転換期に僕達はいると言うことである。
相変わらず考え抜かれた文章に感服します。
「仮説力」 竹内薫氏 ・できる人ほど脳内シュミレ―ションしている・
仮説力とは次の一手を読む事。デ―タを収集し過去の実績や流れの中から予測する力と違い仮説を立てることは発想の転換力が必要になる。高度な力であり幼稚な仮説でも幾つ物仮説を立てて検証してゆく事で有益な仮説力が育成される。
そこには筋道の通ったロジックが必要であり科学的思考力が必要である。
理系の人が書いた本であるが文系の人間が必要とする考え方が分かりやすく書かれている。