9.23.2009

Negative Lights

日本経済はこの先下降局面のスロープを長い時間をかけて降りてゆく。
敗戦後60年の上りを経験して折り返しの期間は半分の30年かもしれない。
焼け野原になる事は無いが、ある意味ビルが林立して物質文明が興隆して中での精神荒廃や経済規模のダウンサイジングは激しいパラドックスの痛みやあると思う。
人工的な希望や偽りの希望を浮かべては消えてゆくことを何度か経験する事になると思う。
しかし、真なる希望はもはや経済軸には無い気がしてならない。
衣食足りてこれからの充足は自己実現や能力開発など金で買えないものにシフトしてゆく。
マズローの欲求階層論を出すまでも無く。
自己実現という個人単体のものと社会単位での善なる社会実現という共同実現がその先にあると思う。
それはバランスの大切な社会であり、直には難しい。
街角の小売店では商品の売り込みの為に大声で売り子が商品の宣伝をしている。
欲望を刺激する広告や宣伝活動、看板が繁華街に立ち並ぶ。
確実に消費は縮小してゆく。
仕事はIT化され、省力化、人件費削減の方向にある。
出口の見えない不安を予感させる事件事故、データが新聞に並ぶ。
成熟社会の日本においてありきたりな消費に人は疲れている。
新しいアイデアは今の旧態依然たるレジームからは出ない。
街のネオンがネガティブな光に見える。
新しさは今を叩き潰す事から始る。