10.26.2009

メディア論 第四の権力の機能不全

日本のメディアにおける適当な振る舞いと無能さに唾棄したくなる思いであり、最近の例で普天間基地に繋がる日米同盟論として上げました。

メディア問題も重要ですが、この日米安保は日本の国家戦略上最重要課題に当たります。
今後もアメリカとは良好な関係を維持してゆくことが日本の長期的国益になるところは国民のコンセンサスでありましょう。
寧ろ、日本の国内での成熟した議論の決着として国際社会でどう生きてゆくかという国家目標と国家哲学、そして壮大な歴史観に基ずくパースペクティブが日本人自身の中から最適解として生まれることが大切です。
その議論や思考プロセスの中ではあらゆる選択肢を想定、仮定して考えなければなりません。
単にアメリカに意味無く反抗することは反米こそアイデンティティというフランスや反日こそ主義であるという韓国になりえます。
また、自分としては核武装賛成論者ですが、現実的には日本の政治家で核のボタンを預けうる政治家、官僚はいません。
不安で眠れなくなります。なぜなら、頼りないからです。
左翼が自壊して、揺れ動きの中で右翼化が進行してきた最近の日本の世論があります。
一般的に先進国で高齢化が進むと相対的に右傾化が進むと数日前の日経の夕刊でフランスの学者が述べていました。
そういう論調よりも極度に自虐史観を持ち、自信喪失の市場原理の中で耐性を持ち続ける日本社会には、分厚い雨雲が立ち込め酸素の薄い空気を吸わされている様でたまりません。
国家間の交渉は脅し、ハッタリも含めた言葉の代理戦争です。
北朝鮮の方が交渉上手といつかのニューズウィークで特集がありましたが、危機感を持ち真剣に外交努力を重ねた中での決着は日本に欠けるところです。
因みに、北朝鮮はアメリカと完全に電話友達なので、日本を威嚇しろというタイミングでミサイルを打ったり、アメリカの保守の論調をまとめる時にミサイルを使用する国なので、例えとしては適切ではありませんが・・・

兎に角、敗戦後60年の歳月において思考放棄で日本は生きながらえてきました。
その間も世界では戦争、地域紛争、テロリズム、軍事威嚇、などキナ臭い力のロジックで世界は回り続けてきました。
今までが良かったので、これからも日米同盟の元でEVERYTHING-OKと言うわけには行かないでしょう。
少なくとも、日本人は、自身で考え抜くという姿勢が必要です。
逆に、アメリカの国益にそぐわないのであれば、アメリカ側から日米同盟破棄と申し付けてくるかもしれません。
それがオバマ来日時であれば日本は慌てふためくのか?
滑稽でダサいと思います。
如何なる状況も想定していれば覚悟が備わります。
真理、真実、事実、未来予測をする為にもまともなインテリジェンスがほしいのです。
それには、日本の国民が有するメディアはあまりに幼稚で矮小であります。
落合先生の著書を拝読し国際情勢の分析理解のトリガーとして手当たりしだい本を読み、考えてきました。
他のジャーナリスト、文化人、知識人でも光る人がいます。
そんな方々が発言しても日本のメディアはメインストリームとして黙殺と忘却を決め込みます。
個人で責任を負い発言している人は組織や集団には馴染まないということかも知れませんが、それでも日本のメディアの知的後退性は無視できないところまで来ています。
読売、朝日、毎日、産経、日経、TBS、ABC,NHK,フジ・・・
彼らに本気で天下国家を案じて、世論をリードする気概や記事内容を感じません。
見ざる、言わざる、聞かざるのメディア従事者は国民を愚弄するのもいい加減にしろボケといった感です。
良識や精神を持たない専門家は有害極まりない。
広告収入が減じて倒産の憂き目にあるメディはこの際潰れるべきだ。
どうせ、スクープ追いかけて切磋琢磨することなく同一記事に終始して今後もクソ紙にもならない印刷物を宅配し、公共の電波で放送権を盾に狂気の沙汰に明け狂うのだから・・・